難民映画祭「シリアに生まれて」in札幌

UNHCRによる難民映画祭2017を観てきました。

映画祭サイトより

・日本初上映
・2017年ゴヤ賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート

2011年以来、シリア危機によって故郷を後にした数百万人もの人々、その多くは子どもである。ヨーロッパへと向かう長く苛酷な道のりや周辺国の難民キャンプ、あるいはようやくたどり着いた見知らぬ土地で子どもたちは何を想うのか。爆撃により負傷し、家族と生き別れ、子どもとしての時間を奪われ、それでも新たな希望を胸に逞しく生きる7つの小さな命にカメラが丁寧に寄り添う。

http://unhcr.refugeefilm.org/2017/movies_detail/movie_a/

 

シリアから逃れるため、多くの難民が海を渡る。
その過程で、ボートから落ち、溺れて亡くなる子どものニュースは、
日本に居ても何度か目にした話。
映画は、ボートが長時間かけ、国境を渡ってくる様子から始まりました。

エアボートに、決して多くはない手に持てるだけの荷物と、
定員はとうにオーバーした人数で肩を寄せ合った何組もの家族。
映画は、難民になった子どもを中心に、
家族の避難の過程を追って行きます。

 

海を渡りさえすれば、
この爆弾の雨を除けて、他国へたどり着けさえすれば、、
と、ブローカーに多額のお金を支払って
家族でまとまって海を渡って来た子の家族は、
海を渡ったところで寝る場所もなく、
食料も手に入らず、トイレもなく、
とりあえずの難民キャンプエリアで様子を探るも、
どうにもならないと、他の国を目指して歩き出します。

 

難民の列が長く連なって、次の国境を目指す中、
時には数週間から数ヶ月、歩き続けることになり、
国境に辿り着いても入れてもらえなかったり、
そこでまた何ヶ月も待機させられて動けない状態になる。

 

難民たちの後には、脱ぎ捨てた大量のライフジャケットや
軽くするために捨てた荷物、
暖をとるために燃やした衣類など、
大量のゴミが山積して行く。

 

国境に着いても入れてもらえない、
駅に着いても電車に乗せてもらえない、
街に着いてもホテルに泊めてもらえない、
道ばたに溢れるしかない難民の中に子どもたちは居る。

 

ある幼い子は、さらに小さな弟とも別れ、
両親は爆撃で亡くなり、
20代の叔父とともに国境を渡る。
何百キロも離れた国で、新しい生活を手に入れるために
それぞれの叔父たちは連絡を取り合い
兄弟の再会のために手を尽くしてくれる。
そんな幼い子が言う、
「シリアは世界一美しい国」って言葉が、
紛争前の国の穏やかさを物語っているような気がしました。

 

離ればなれになった家族と、
難民の認定を受けられないがために何年も会えない子。
難民認定が受けられないがために、
仕事や家を得ることが出来ない親たち。

 

過酷な状況の中でも子どもたちはお互いに遊びを見つけ、
どこでも元気に走り回ったり、
新しい国の言葉を覚えてコミュニケーションを取り
新しい友達を作ったりしていきますが、

特別わがままを言わない子たちも本当は、
心の奥では寂しかったり、哀しかったり、
辛さを抱えている。
爆弾や生首、お絵描きする絵の中で
見て来た辛い光景が今も胸に焼き付いていることを教えてくれます。

 

追跡の過程で連絡が取れなくなってしまった子たちも居て、
まだまだ、多くの人の難民生活が終わらない。

 

7人の子どもたちを通して、シリア難民のリアルを
淡々と、長期に渡って追跡した映画です。
ニュースでは知り得ない現実の姿が映っている作品でした。

 

この作品は難民映画祭が日本初上映
上記リンク、Amazonプライムビデオでも見ることが出来ます。

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